2015年9月7日月曜日

サメ食文化に関する論文(日本調理科学会誌)

東京の某スーパーで売られていたネズミザメの切り身

 サメ好きのサメへの関心は、サメという種そのものへの興味とともに、実際のサメ食へもベクトルは向かいます。
 (この辺は、犬や猫が好きだからと言ってそれを食べたいかと思われるのと一線を画しています。
 サメは愛玩するものではなく、いわば探究心や知的好奇心の対象で、個人的にはトヨタマヒメ伝説に見られる、南方にルーツを持つ日本人の祖先たちが持っていたある種の崇拝にも近い意味を帯びていると思ってるが…んなこたーない)

 かつて東京住いであった頃に、サメ食になじみのない地方出身ながら、下町のスーパーに並ぶサメの切り身を見て、色々と料理を試していました。
 →サメを食べよう!

 恐らくこういった範疇からは外れると思いますが、日本中のサメを常食する地域での食習慣についての論文が発表されました。

 
  近現代におけるサメの食習慣  (日本調理科学会誌)
  就実短期大学 畦(うね)五月 准教授

 詳しい内容は未読ですが、アブストラクトにはサメ・エイを素材にした食習慣について調理法などの観点からサメ食の文化的な意味に触れられていました。
 サメ食に特別な意味を持たせることで地域が受け継いできた食への精神を知ることができるでしょう。(いずれ目を通すつもりです)

 おかずの一品として私のように興味でチャレンジするのは邪道なのかもしれません。でも個人的には、関係なく日本人はもっとサメを食べていいはずだと思っています。
 サメのタレを伊勢で購入した際に、魚屋の大将が言うには「僕らの子供の頃は、学校のお弁当に入ってたんだよなぁ」とのこと。 →サメのタレを食べてみた
 
 青森のサメすくめ、栃木のモロ、伊勢のタレ、三次のワニ料理、鐘崎カズノコetc
 郷土のサメ料理、興味ある方は調べてみてください。
Haie調理:モウカ(ネズミザメ)のイタリアン風
  (ちなみにこの論文の掲載は海外のニュースレターで知りました)

鐘崎かずのこ(ノウサバ):ホシザメを使った料理

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