2020年1月15日水曜日

『SHARK』に一首 須磨のカワイイ縞模様

サメで百人一首を再現する荒野の愚か者、『SHARK』に一首 第三弾。

 サメ絵師マサさんが、またもや即レスで前回のニタリにサメ絵を付けてくださいました(FB 関西サメ男の会)。そしてかるた風のデザインも考案され、私の悪乗りにトコトン付き合ってくださっております。ネタ切れ息切れになるまでお付き合いください。

 それではどうぞ。

淡い縞 カワイイおでこ ブタの鼻 いるよネコザメ 須磨の水槽 
 
 日本ではありふれた種、ネコザメ。
学名:Heterodontus japonicus

丹後魚っ知館にて Haie撮影。
サザエワリなんて別名の通り、貝をバリバリ割って食べるという謂れがありますが、某水族館で試しにサザエをやったところ、全然食べなくて、魚の方が好みなのか残念な結果になったそうです。
 アサリをやって、貝殻だけエラから出す動画は観たことありますが、地味でした。「映えない」からやらないのか。
須磨海浜水族園 波の大水槽左端部にて。Haie撮影

 歌では須磨海浜水族園にいる、と詠っていますが大体の水族館で見られるので須磨と限定する要素は皆無です。でも、波の大水槽コーナーの左端で群れているネコザメは可愛いものです。いつか、ねじねじの卵(↓)を見つけたい。
右端の上から1番目がネコザメの卵殻。2番目はホーンシャーク(カリフォルニアネコザメ)のもの。AW大洗にてHaie撮影

 世界中にネコザメの仲間はいます(9種)が、ヨーロッパ圏、大西洋などにはなぜか生息していません。日本を北端にアメリカ西海岸とオセアニア界隈に地域限定見たく分布しています。日本の水族館では飼いやすいのか、世界中のネコザメを見ることができます。
 
ポートジャクソンネコザメ。オーストラリアの南東部の湾に生息。海遊館にてHaie撮影


 先日、東海大学海洋科学博物館の見学に随行してくださったサメ博士・田中彰先生に尋ねてみると、「そういえばそうだね、なんでだろうね」とはっきり気づいておられなかった様子。

 多分大陸移動の関係で古いルーツを持つサメは小型のものが生き残って、狭い海域に細々暮らしているんだろうなぁ、と思ってみたりしたのでした。
 飼いやすいのか、街角のすし屋の水槽にたまにいます。あれはペットでしょうね。ネコだけに。
同居のイヌザメの卵を割って失敬する不届きなこともあるらしい。仁義なき戦い!(Haie撮影)

 
 今回の元句は「淡路嶋 かよふ千鳥の鳴く声に いく夜寝覚めぬ 須磨の関守」という源兼昌の詠んだ歌で、千鳥が鳴く冬の須磨の情景を現しています。
  図らずも「ザメ」が入る生粋のもので、貴重です(何が!?)。
 
 さて三日坊主三日目のあしたはどっちだ!

 本日はこれにて。

参考文献など:「Sharks of the world 2013」(Wild Nature Press) 、「SHARKS サメ海の王者たち 改訂版」(ブックマン社)、海遊館サメイベント。

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