アオザメに乗ってプレゼントを配る南半球のサンタが持ってきてくれたのは、コスタリカ産の深海ザメ(水深800~1300mほど)の一種として登録された「Ninja Lanternshark」(学名:Etmopterus benchleyi)。
デイリーメールでの記事
英名の由来は、このカラスザメの仲間が、カウンターイルミネーションという自らを光らせて光の中に紛れ、敵を欺くという術を身につけていることから、こちらを発見されたVicky Vasquez(ビッキー・バスケス)氏が8歳のいとこへ、こんなサメがいると話したところ、
「まぁなんて面白い、まるで忍者ね!」と発言したことからこの名前になったそうです。
和名はニンジャザメとなるのでしょうか? ニンジャカラスザメ、カラスニンジャ、カラステング、ニンジャガラス…。まぁどこかの水族館か偉い先生がいい和名を付けられるでしょう。
さてこの「ニンジャザメ」、学名もまた面白いのです。
属名という仲間のグループを示す部分はカラスザメ属なのですが、種を示す「種小名」の部分が、かの「Jaws」の原作者である「ピーター・ベンチュリー(Peter Bradford Benchley)」 の名にちなんだものだそうです。
カラスザメは、ホホジロと似ても似つかぬぐらい小型で、大きくても50センチぐらいで色も黒一色の地味なサメです。
なーんでか!
ホホジロザメのようなサメはほっといても関心が向けられるのに対して、このようなニッチな深海ザメは、見過ごされがちで種の存在を知られる前にいなくなってしまうかもしれない、だからホホジロじゃないサメも知ってもらおう、という意図があるようです。
クリスマスにちなんだ色とりどりのイルミネーションが夜の街を照らし、彩りを与える中、深海では今日も深海ザメが、光の届かぬ海で明滅しているのですな。光るといっても生きているうちで、死んだカラスザメをモミの木に吊るしても光りませんので悪しからず。
♪真っ黒からだのカラスザメさんは、いつも獲物に忍び寄り、暗い海ではピカピカの発光器が役に立つのさ!(♪赤鼻のトナカイで無理やり歌ってください)
というわけでさっそくサメリストもおそらく今年最後の更新で、新種を追記しました。
サメリスト(サメ全種500種類以上の一覧)
新種の深海ザメ解説動画
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