2016年2月17日水曜日

世界の現生サメ類とエイ類およびギンザメ類(総じて軟骨魚類)の注釈付きリスト

表題は、直訳に近い下手な私の訳です。
「Annotated checklist of the living sharks, batoids and chimaeras (Chondrichthyes) of the world」というのが原文です。

これはつまり今、世界で生きているサメ類(を含む軟骨魚類)の種類数を示したチェックリストをある科学雑誌上で公開したというものです。

元ネタはこちら

概要には、「2015年11月7日時点」で、軟骨魚類の全種は、以下のように分けられるとのこと。

軟骨魚類 総数     16目 61科 199属 1188種
板鰓類のうち、サメ類  9目 34科 105属 *509種
板鰓類のうち、エイ類  6目 24科 *88属 *630種
全頭類(ギンザメ類)   1目 *3科 **6属 **49種

サメは9目とありますが、恐らくツノザメ目のキクザメ科をキクザメ目とする扱いに乗っとっている分類のようです。(8つが長年の通説)

そしてサメは全部で「509種類」…若干少なくないでしょうかね。11月時点では、例のニンジャカラスザメ(Ninja lanternshark)は入っていないですね。

以上は、「Journal of Fish Biology」 に掲載の一部です。S. WEIGMANN博士(ドイツ人のサメ分類学者の方)によるもので、この方は2014年にも北大の研究者とともに「Apristurus breviventralis」という新種のヘラザメの仲間を登録されています。

ちなみに遡ること3年前の2013年発行の世界的サメ図鑑「Sharks of The World A Fully Illustrated Guide」では501種類が紹介されています。(新種で増えましたが、最近シノニム(違う名の同じ種)もでてましたので減ってもいます)
この図鑑、全種掲載・・・と言いたいところですが、発行時でもすべてはカバーされてはいないようです。
私もFish Baseという学名検索サイトで調べていくうちにわかったことなのですが…。

2013年当時、スマスイでサメの講義をされた田中彰先生の口からは、「541種類」との言及がありました。

そして随時更新が売りのへぼHaieの全種サメリストは…こちら
作った本人が数えていないので何種かは不明です。(560~570とかぐらいじゃないですかね)

こんな専門分野のことを書いていますが、あたしゃ単なるエディターで研究者ではないのですよ。ハッハッハ

しかし509種類の内訳が見たいですなぁ。海外原著は手が伸ばせませんです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ご意見ご感想などご自由に!(公序良俗に反するコメントはNGです)

本家サイト(公開終了)