2017年命名の新種のサメが見つかる!(ただし120年以上前の標本から)
1899年にインド洋を調査したドイツの「Valdivia深海探検隊」が取得した深海ザメ標本が、ハンブルク大学の研究者によって新種と判明したそうです。
トラザメ科の一属、Bythaelurus属(新称:ミナミナガサキトラザメ属)は、主にインド洋に生息する種類で、アジアでは南シナ海で1種、アフリカ東部の西インド洋などにも生息しているようです。(ニュージーランド産の、和名のミナミナガサキトラザメ [Bythaelurus dawsoni] も同属)
ちなみに昨年発見の近い新種、「Bythaelurus bachi」も同じ研究者の方です。
当時の調査蒐集が膨大で標本が長らく混同されていたようですが、近縁種とは頭部の形状や背びれの特徴、口腔内の形状など、多数の違いが認められたそうです。
120年以上前のものにもかかわらず、劣化が少ない標本の保存状態がよかったのでしょうね。
標本は大事です。
ちなみにヴィヴァルディ (vivaldi) とかバッハ(bach)とか、種小名にドイツの音楽家の名前が冠されているのは多分命名者の趣味だと思う…。
本家サイトのリストを更新しました。
http://www.geocities.jp/haie1976/list.html
写真や模式図は以下で見られます。
http://todropscience.tumblr.com/
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